Note to self=備忘録

このコーナーは

大人になった自分へのメモを書くように、

AR20世代が

映画や漫画、アクティビティなど、自分が体験したカルチャーについての感想を綴った雑記です。

今回のNote to selfを担当している私は、現在このエリアの高校に通う普通の女子高生ライターです。

中学から映画にハマり年間、ヒューマンドラマからアニメ、ホラーまで面白いものはなんでも鑑賞している17歳です。

今回私が綴るNoteは「高校生のときに見ておかないと後悔する映画」の紹介です。

きっと大人になったら、今の気持では見られないのではないかと思い選びました。

(※ここからは映画本編の内容が含まれます)

まずは映画を見る前に『ダフト・パンク』をチェックしてほしい!

今回私がセレクトした映画は

EDEN/エデン(2014年製作の映画)という、1990年代のエレクトロミュージック黎明期を舞台にした映画です。

2014年製作/131分/PG12/フランス
原題:Eden
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2015年9月5日

そしてその物語の軸として描かれるのが

ダンス・ミュージックのユニット『ダフト・パンク』彼らが牽引した当時のクラブカルチャーやハウスの黎明期をベースに繰り広げられる青春ドラマです。

ちなみにわたしはこの映画をきっかけにダフト・パンクを知りましたが、今聴いても最高にカッコいい!

映画を見る前にダフト・パンクあたりの音楽をチェックしておくとさらに楽しめるのではないかと思います。

音楽映画と思ったら、青春映画だった!

さて、物語はそのダフト・パンクやフランスのクラブシーンの軌跡をたどりながら、DJとしてのぼりつめた青年『ポール』の栄光と挫折が生々しく描かれています。

前半はポールの青春期、だんだんと注目され、まさに上り調子といった感じでストーリーは進みますが、後半は、恋人に捨てられたり、大切な人を失ったり、借金をしたりと、ダメなものに依存したりと

絶望的に人生が狂っていく様が描かれます。

そして時代は変わり、ガラージュというポールがこだわり続けてきた音楽の人気に陰りが出始めますが、頑固にガラージュにこだわり続けたポールは…..

(ここからは映画本編でお楽しみください)

という、なんとこの映画のだいたい半分が、人生がダメになっていく主人公が苦しむという構成になっています。

ただのクズが挫折して苦しむ映画なのか?

ポールは駆け抜けた青春の栄光を忘れることができず、引きずり、大切なものをたくさん失います。見る人によっては、予想通り失敗していくうえに、過去にすがりつく彼に苛立ちさえ感じる人もいるかもしれません。

しかし、ポールはただのクズなのでしょうか。私はだれの中にもポールがいるのではないかという気がします。誰だって、こだわっているものを捨てることができなかったり、何か過去に得た大切な宝物を手放すことができずにいることがあると思います。

大人になりきれないような感覚でぐらぐら生きるポールに、思春期の自分の心情も重なる部分があったりして、共感してしまうシーンもたくさんありました。

“青春という一瞬をどう過ごすのか”

“そしてその後ずっと続く人生において、人は過去とどう向き合うのか”について

この映画はある意味残酷に語り掛けてきます。

青春の輝きのその先になにがあるのかを考えさせられる映画であると同時に、「いま」という一瞬をどう生きていくかについて立ち止まって考えられることができることが、同世代の高校生にこの映画をおすすめしたい理由です。

映画の最後はどうなるの?

結果はネタバレになるので言えませんが、いま自分の好きな事に進んでいいのか迷っている人にはヒントとなるかもしれないのでぜひ見てくださいね◎

最後に

大人になった時にまた観たい映画でした。

そして、なかなかカッコいい音楽に出会えるのもいいところでした。

WRITER:Lico(17)

視聴情報は各自でお調べください